ナットの印刷

f:id:otori334:20211207002346j:plain

試行錯誤前の印刷物.経年劣化のせいか黒いレジンはオリーブ色に変色していた.
割れた断面はガラスのような貝殻状断口で,破片は色のせいでカンラン石に見える.

久しぶりに ANYCUBIC Photon S を使った.

先端が細いボルトをねじ込むとプラットフォームに強く接着している造形物を綺麗に剥がせる.この方法で破損率を75%から25%に抑えられた.剥がす前に二次硬化すればさらに破損率を下げられるかもしれない.

ネジはCADで出力しただけでは機能しなかったのでタップを使った.これは中タップと上げタップの2セットで,実質4本入りで安かった.M22の細目ボルトは入手性が悪いのでタップは自作しないで買ったほうがいい.水溶性切削油は超音波洗浄機で除去した.

自宅にはタブレットアームが2本生えていて,ナットが壊れたのは今回で三度目だった.以前同じ部品が壊れたとき,一度目は部品取りのアームから取ってきて,二度目はスマートフォンのスタンドから取ってきた.後者は軽負荷のためかネジ山が飛び飛びになっていて心もとなかった.ありふれた部品のようだがAliで見つけられなかった.

そういうわけで球状関節のナットを印刷した.欲しい部品をチャチャッと作ると気持ちいい.

参考